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君想う声とわたがし が連携して書く小説と、 各自の小説を載せていくブログ★
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無題
女は、少年の街を出た後、一瞬立ち止まった。
街の方を向いたが、振り返ってまた歩き出した。
それにしても、静かだった。
女の足音しか、森に響かない。
鳥の囀りも、猛獣が鳴く声さえなかった。
「ねぇ良かったの?」
突然、彼女が羽織っていたマントの中から、小さな生き物が現れた。
彼女とは全く逆の色をしていた。黒い。
三角の耳を2つ持っていて、体つきはしなやかで、長い尻尾がついている。
猫より、少し小柄だ。
「自分で決めたことに、他人が口出しすることもない。」
「またそんな事言って~。
…あの子、1人であの街にいたのかな。」
「分からない。1人だけ影に飲み込まれなかった、というのも不自然だ。
彼は、他の人よりも、何か特別な力があったのかもしれない。
レクノスに飲み込まれてしまえば、元も子もないけどね。」
「あの世界は恐ろしいからね。
僕の姿がこうして変わってしまったのも全部レクノスのせいだよ。
ねぇ、どうして僕だけは助けてくれたの?ルーシェ。」
ルーシェと呼ばれる女は、しばらく黙ったまま歩き続けた。
「君は最初に生まれた光だからだよ。
そろそろ、見えてくるはずだけど。」
ルーシェが微笑んでそう言うと、黒い建物にカラフルな明かりが灯った街が見えてきた。
人もたくさん居て、いかにも賑やかそうな街である。
そういえば、日も暮れてきた。
今夜はこの街のどこかでのんびり過ごす事にした。
最悪な出来事が、こんなにも早く起こることも知らずに。
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