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君想う声とわたがし が連携して書く小説と、 各自の小説を載せていくブログ★
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無題
「あ~、もう駄目。眠い~」
「ルーシェ。いくら疲れたからって年頃の女の子がいきなりベットにバタンキュ~ってのもどうかと思うけど」
「うるさい!いいじゃんかぁ、ちゃんと働いたし。っていうか、猫もどきに言われたくないから」
「猫もどきって言うなぁ!」
ルーシェは今日の朝あの少年に見せた冷静な態度とは打って変わって、だらけていた。
「明日も早いんだから、あたしは・・・もう・・・寝・・・る」
スースーと寝息が聞こえてくる。
「はぁ、まったく何考えてるんだか。疲れてるのは君だけじゃないって言うのに。なんていっても聞いてるわけないか。・・・おやすみ」
静かな夜。聞こえるのは一人と一匹の寝息だけ。
そんな平和な日常も、次の朝には忘れざるを得なかった。


翌日、というか深夜。
それは唐突に訪れた。
宿屋の扉が開く。中に入ってきたのは、人の形をした黒い物体。
そいつらはなにもしゃべらず、目配せもしないのに息をぴったりと合わせて、ひとつの扉に向かっていった。
音を立てないようにドアを開ける。
ベッドに一人の人間が眠っていた。
起こすなよ、とでも言っているかのように互いの顔の部分を見合わせる。
いつの間にか、そいつらの手には漆黒の刃が握られていた。
そっとちかずいていく。
そいつらがベットの人間に刃をつきたてようとした時。
ニャァォォン。
猫が鳴いた。いや、猫にしては声が少し高かったと思う。
ベッドの人間が起き上がる。
「ぉゃ?あなたたちですか。すみませんが、私は疲れているので、手早くすませますね」
淡い光が部屋の中に広がった。
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