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君想う声とわたがし が連携して書く小説と、 各自の小説を載せていくブログ★
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無題
「光を生み出す仕事をしています」
最初僕はその言葉の意味がわからなかった。
影から光を?
そんなのは無理だと思った。
漆黒のやみを希望ある光へ。
まったく対称の物へ。
「やってみてよ」
少々やけになりながらそう言った。
そいつはなにもしゃべらず、建物の影をそっと撫でた。
一瞬影が震えたかと思うと、すっと消えてなくなってしまった。
何処へ、と視線を彷徨わせる。
そこにポゥと淡い光が見えた。
「どうです?これが私の役割。理解していただけましたか?」
僕は言葉を発することができない。
「影は人々を喰らう。だから私は危険を排除しているのです」
そこで思考が回り始めた。
どうやらこの人は影について知っているようだ。
招待はわからなくて信用はできないが、聞いてみるしかないだろう。
「あの、僕の仲間は何処へ?」
「おゃ?あなたの連れも影に喰われてしまったのですか。それは残念です。影の行く手は第三世界。レクノスと呼ばれる世界です。そこには影に喰われ、全てを忘れさせられていくことしかありません。諦めるのですね」
そいつは冷淡にそう言った。
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無題
誰かが悲しんでいる場面が思い浮かぶ。
闇に飲み込まれそうな、少年の姿。
「はぁはぁ」と息をあげながら、闇から伸びてくる手に掴まれないよう、
たった1人、必死に逃げていた。
しかし、闇の手に足を掴まれ、あっという間に闇の一部となってしまった。

そんな世界の始まりは、光。

低い建物や、少し背の高い建物が並ぶ、レンガを貴重とした街がある。
一見、賑やかそうな街だが、もう人は住んでいないようだ。
誰かの靴の音が、街全体に響いているような気がした。
そこには確かに人が存在していた。
帽子のついたマントをはおっていて、顔が見えない。
マントをはおった人は、街の異変をすぐに把握した。
「…皆、影に飲み込まれ…」
家の壁のレンガを触りながら、そう一言こぼした。
 「誰だ…!!」
聞き覚えのない声が、どこか分からないところで聞こえる。
「影から光を生み出す仕事をしています。」とマントをはおった人は冷静に答えた。
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