君想う声とわたがし が連携して書く小説と、
各自の小説を載せていくブログ★
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あの樹の下で 1
「っと、やべぇ!うぁ、完璧な遅刻だわ」
自分を起こしてくれなかった恨みと共に目覚まし時計を壁に向けてぶん投げて、神路耕介はセカセカと着替えをしていた。
今日は新入生の入学式及びに始業式である。
常識人ならば、私情がない限りは決して遅れることはないのだが・・・。
耕介は見事に寝坊した。
その上、ちゃんとなったにもかかわらず目覚まし時計にやつあたりまでした。
「とにかく飯はいらん!」
誰に言うでもなく叫んで、全力疾走で通っている道原高校へと走り出した。
通行人のめが非常にいたたまれない。
なんせ、始業式の日に5時間の遅刻だ。
とっくに昼は過ぎ午後のオリエンテーションが始まってしまっているころだろう。
ようやく学校に着くと、耕介はすぐさま職員室に向かった。
「えーと、俺の担任はっと」
職員室の前で先生の居る場所を確認していると後ろから声がかけられた。
「オハヨー、こう。相変わらず大そうなご身分で」
皮肉の意もこめられた挨拶に、耕介は振り返りながら言う。
「ぁ~、ったくうっせぇな。目覚ましが壊れてたんだよ」
ぃゃ、まて。時計は完璧に動いていた。壊れてるならお前の頭だろう。
そんな突っ込みはさておき、その言い訳を聞いた女子生徒は、
「ふ~ん。まぁ、そういうことにしとくわ。あ、あたしたちの担任は綿ピョンだから」
「妙なあだ名つけんなよ。綿原って教室?」
「ん。そうだよ呼んでこよっか?」
「ぃゃ、ぃぃ。この状況で呼び出したら殴られかねない」
「あはは、それもそうだね。じゃぁ、がんばって、おね坊さん」
「美波。おまえなぁ」
美波とよばれた生徒は笑いながら走って行ってしまった。
自分を起こしてくれなかった恨みと共に目覚まし時計を壁に向けてぶん投げて、神路耕介はセカセカと着替えをしていた。
今日は新入生の入学式及びに始業式である。
常識人ならば、私情がない限りは決して遅れることはないのだが・・・。
耕介は見事に寝坊した。
その上、ちゃんとなったにもかかわらず目覚まし時計にやつあたりまでした。
「とにかく飯はいらん!」
誰に言うでもなく叫んで、全力疾走で通っている道原高校へと走り出した。
通行人のめが非常にいたたまれない。
なんせ、始業式の日に5時間の遅刻だ。
とっくに昼は過ぎ午後のオリエンテーションが始まってしまっているころだろう。
ようやく学校に着くと、耕介はすぐさま職員室に向かった。
「えーと、俺の担任はっと」
職員室の前で先生の居る場所を確認していると後ろから声がかけられた。
「オハヨー、こう。相変わらず大そうなご身分で」
皮肉の意もこめられた挨拶に、耕介は振り返りながら言う。
「ぁ~、ったくうっせぇな。目覚ましが壊れてたんだよ」
ぃゃ、まて。時計は完璧に動いていた。壊れてるならお前の頭だろう。
そんな突っ込みはさておき、その言い訳を聞いた女子生徒は、
「ふ~ん。まぁ、そういうことにしとくわ。あ、あたしたちの担任は綿ピョンだから」
「妙なあだ名つけんなよ。綿原って教室?」
「ん。そうだよ呼んでこよっか?」
「ぃゃ、ぃぃ。この状況で呼び出したら殴られかねない」
「あはは、それもそうだね。じゃぁ、がんばって、おね坊さん」
「美波。おまえなぁ」
美波とよばれた生徒は笑いながら走って行ってしまった。
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