君想う声とわたがし が連携して書く小説と、
各自の小説を載せていくブログ★
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偽善な救世主 Ⅲ
目を覚ますと、そこは病室だった。
「・・・俺は」
頭の中がしっかりと整理されていない。
散歩に出て、墓地を見つけて、それから・・・。
「ッ!?」
考えていたところに頭痛が来た。
気を失うほどの痛みではないが、頭も中に無理やり何かをねじ込まれたような痛みだった。
霞む目の前の情景の変わりに、見覚えのない景色が広がった。
ぼろくさい中学校。せみの鳴き声。少女の姿。そして・・・墓地。
そこで意識が戻った。
「これは、昔の記憶?」
なぜかはわからないが核心が持てた。
「あの子は・・・」
少女の姿を思い出す。
それと同時になにか違和感を覚えた。
「木島さん、大丈夫ですか?」
ナースが入ってくる。
「気がつかれたんですね。通りかかった学生さんが見つけて知らせてくれたんですよ」
(・・・・・・学生?)
その言葉を不信に思いながら、一応お礼だけはのべておく。
「そうですか。ありがとうございました」
「たぶん過労だと思いますよ。きょうは家でゆっくりしてくださいね」
病院を後にした栄一は考えていた。
あの墓地に何かがあるのだろうか、と。
気がつくと墓地の前にいた。
そこにはあの怪しげな男――――花岸燈真がいた。
「お前、助けてくれたんだってな」
「助けたのはお医者さん。僕じゃないよ」
そういって笑っている。
「お前なんでこんなとこに居るんだ?」
「ただの散歩だよ。・・・君は?」
「俺も散歩だ」
ぶっきらぼうにそう答える。
「そうなんだ。あ、もうこんな時間だ。じゃぁ、また明日ね」
「え?あ、あぁ」
(結局何もなかったな)
家に帰宅した栄一はそう思いながら夕飯をたべていた。
「あいつ、また明日って言ってたよな」
その疑問は翌日、登校と同時に晴れた。
「・・・俺は」
頭の中がしっかりと整理されていない。
散歩に出て、墓地を見つけて、それから・・・。
「ッ!?」
考えていたところに頭痛が来た。
気を失うほどの痛みではないが、頭も中に無理やり何かをねじ込まれたような痛みだった。
霞む目の前の情景の変わりに、見覚えのない景色が広がった。
ぼろくさい中学校。せみの鳴き声。少女の姿。そして・・・墓地。
そこで意識が戻った。
「これは、昔の記憶?」
なぜかはわからないが核心が持てた。
「あの子は・・・」
少女の姿を思い出す。
それと同時になにか違和感を覚えた。
「木島さん、大丈夫ですか?」
ナースが入ってくる。
「気がつかれたんですね。通りかかった学生さんが見つけて知らせてくれたんですよ」
(・・・・・・学生?)
その言葉を不信に思いながら、一応お礼だけはのべておく。
「そうですか。ありがとうございました」
「たぶん過労だと思いますよ。きょうは家でゆっくりしてくださいね」
病院を後にした栄一は考えていた。
あの墓地に何かがあるのだろうか、と。
気がつくと墓地の前にいた。
そこにはあの怪しげな男――――花岸燈真がいた。
「お前、助けてくれたんだってな」
「助けたのはお医者さん。僕じゃないよ」
そういって笑っている。
「お前なんでこんなとこに居るんだ?」
「ただの散歩だよ。・・・君は?」
「俺も散歩だ」
ぶっきらぼうにそう答える。
「そうなんだ。あ、もうこんな時間だ。じゃぁ、また明日ね」
「え?あ、あぁ」
(結局何もなかったな)
家に帰宅した栄一はそう思いながら夕飯をたべていた。
「あいつ、また明日って言ってたよな」
その疑問は翌日、登校と同時に晴れた。
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