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君想う声とわたがし が連携して書く小説と、 各自の小説を載せていくブログ★
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joint
丁度、寒くなってきた。
木の枝が、ハッキリと見える時期。
1人の男が、駅のホームで携帯の時計を見ながら立っている。

「もしもし、今日だけど、大丈夫?」
「うん!もちろんだよ。楽しみにしてるね!」
大事な約束を交わす時の、静かだけど嬉しい君の声。

そう、今日は待ちに待った、君に会える日。

電車を降りて、携帯の時計を見ると、1時間も早く着いてしまった。
仕方ないから、駅のホームで電車を眺めて待つ。
…暇だ。
1時間というのが特別な時間じゃなくて、君と会えるまでの1時間が長くて、
今すぐ駆け出したい馬が、犬のように待てと命令されているような感じ。
君の身長とか、君の受話器越しじゃない声とか、
とりあえず、見た事ない君に会うのが楽しみで楽しみで、気持ちが抑えられない。
だから、寒さが感じられなくて、早くどうにかしてしまいたい。

「も、もしもし。」
ふいに、電話が鳴ってしまったので、何も考えず出てしまった。
「もしもし!あの、」
彼女の声だった。彼女の声に気を取られ、話の続きを全く聞かずに、電話を切ってしまった。
どうしよう。
今思ったけど、待ち合わせ場所に早めに着いてたほうがいいよな…。
駅のホームを出て、すぐの待ち合わせ場所。
そこに彼女は立っていた。なんかとっても不安そうな顔で。
「…もー遅い!!」
「え?」
時計を見ると、さっき11時だったはずの携帯電話が12時30分をまわっていた。
「遅れたから、ランチ奢りでお願いしまーす!」
どうやら彼女の事を考えると、俺の脳内時計も携帯電話も、壊れてしまうらしい。


好きな人のことを考えると、時間が狂っちゃうよねって話。
jointっていうのは、繋げる、って意味だったと思うからつけました。
何が繋がってるんだっていう…!!
彼女視点からのは、君cが書きまーす★(勝手に決めました!
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