君想う声とわたがし が連携して書く小説と、
各自の小説を載せていくブログ★
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偽善な救世主 Ⅶ
その日は雨が降っていた。
しとしとと降り注ぐそれは、そのときの俺の心の中を表して居たのかもしれない。
目の前には、一人の少女。
一歩進めば楽々と死ねる。
そして後ろには、たくさんのクラスメイト。
そのときだけは自分がどうしたらいいか理解できなかった。
何故?
そう問いかけると彼女は悲しく微笑んだ。
そして、君にはわからないよね。
そう言って、彼女は宙に身を投げ出したのだ。
後からきずいた。
彼女は俺が仲良くしていたクラスメイトいじめられていたのだ。
陰口というレベルではない。
一歩間違えれば殺していたほどのいじめだったそうだ。
だが、俺は真実を知った後もそいつらと普通に接していた。
そう、まるで彼らを罪から救出するように。
偽善者。
その言葉が心に刺さる。
あの時もし彼らに反論していたら。
こんなことにはならなかったのかもしれない。
もぅ、後にはもどれない。
「・・・あのさ、・・・その、どうしたら許してくれるかな?」
『私は、お前を許さ・・・』
《もぅ、怒ってなんかないよ》
「!?」
「ぉゃ、これは驚きましたネェ。まだ理性が残っているのですか」
「お前!」
「クスクス、これでは仕方がありません。私は引かせてもらいましょうか。」
「まて!」
《いいのよ。全部あたしが悪いの》
「・・・楓」
久しぶりに彼女の名前を呼んだ気がした。
しとしとと降り注ぐそれは、そのときの俺の心の中を表して居たのかもしれない。
目の前には、一人の少女。
一歩進めば楽々と死ねる。
そして後ろには、たくさんのクラスメイト。
そのときだけは自分がどうしたらいいか理解できなかった。
何故?
そう問いかけると彼女は悲しく微笑んだ。
そして、君にはわからないよね。
そう言って、彼女は宙に身を投げ出したのだ。
後からきずいた。
彼女は俺が仲良くしていたクラスメイトいじめられていたのだ。
陰口というレベルではない。
一歩間違えれば殺していたほどのいじめだったそうだ。
だが、俺は真実を知った後もそいつらと普通に接していた。
そう、まるで彼らを罪から救出するように。
偽善者。
その言葉が心に刺さる。
あの時もし彼らに反論していたら。
こんなことにはならなかったのかもしれない。
もぅ、後にはもどれない。
「・・・あのさ、・・・その、どうしたら許してくれるかな?」
『私は、お前を許さ・・・』
《もぅ、怒ってなんかないよ》
「!?」
「ぉゃ、これは驚きましたネェ。まだ理性が残っているのですか」
「お前!」
「クスクス、これでは仕方がありません。私は引かせてもらいましょうか。」
「まて!」
《いいのよ。全部あたしが悪いの》
「・・・楓」
久しぶりに彼女の名前を呼んだ気がした。
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